中国の軍事パレードと国際的注目
2025年9月3日、北京で開催された「勝利の日」軍事パレードには、世界25カ国以上の首脳が参加しました。中国は核搭載可能な巡航ミサイル、ステルス機、無人兵器など最新技術を披露し、国防力の誇示と同時に国際社会への影響力を示しました。
グローバル南の重視と外交戦略
今回のパレードには、アフリカ・中東・東南アジア・東欧からの指導者が多数出席し、中国がいわゆる「グローバル南」(新興国・途上国を中心とした国々)との関係を強化していることが明確になりました。これは、米国主導の国際秩序に対抗し、多極的な世界を構築しようとする中国の戦略の一環です。
プーチン・金正恩両首脳の参加
ロシアのプーチン大統領、北朝鮮の金正恩総書記も出席し、三国の戦略的連携が世界に向けて強調されました。金氏はロシア支持を「兄弟の義務」と表現し、プーチン氏は西側制裁下でも中国との協力を深化させる姿勢を示しました。
日本への影響
日本にとって、この動きは安全保障環境の変化を意味します。特に東アジアにおける中露・北の連携は、海洋進出や防衛戦略に影響を及ぼす可能性があります。また、グローバル南諸国が中国に接近することで、日本の外交・経済戦略における調整が求められます。
国際社会の反応
米国および欧州連合(EU)は公式な参加を見送り、今回のパレードを「国際秩序に対する挑戦」として警戒を強めています。一方で、参加国の多くは経済支援やインフラ協力を期待しており、現実的な利益重視の姿勢が見られます。
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