米国で確認されたスクリュー虫感染とは
米国東部メリーランド州で、人体に深刻な被害をもたらす寄生虫「スクリュー虫」による感染者が報告されました。スクリュー虫はハエの一種で、動物や人間の皮膚に卵を産み付け、幼虫が体内で成長することで組織を破壊します。今回の症例は、今年に入って米国内で初めて確認されたものです。
感染源はグアテマラからの渡航者
現地当局によると、感染者は中米グアテマラから米国に入国した直後に症状が現れたとのこと。グアテマラでは家畜を中心にこの寄生虫の発生が報告されており、国際的な防疫体制の強化が求められています。
北米への拡大懸念と防疫対策
スクリュー虫は過去にも南米やカリブ海諸国で被害をもたらしており、北米では家畜業界にとって深刻な脅威です。米国農務省（USDA）は、早期発見と渡航者の検疫強化に取り組んでいます。
日本への影響は？
現時点で日本国内での発生報告はありませんが、動物検疫所および厚生労働省は南北アメリカからの渡航者に注意喚起を行う可能性があります。特に農業や畜産業における経済的リスクは、万が一侵入が確認された場合に甚大となるでしょう。
今後の見通し
専門家は、温暖化による害虫の分布拡大が今後も続くと指摘しています。国際協力による防疫強化と、渡航時の予防策がカギとなるでしょう。
コメント