Joint Sea‑2025:中国・ロシア合同軍事演習が日本海近海で開始 ~日本への影響と安全保障上の課題高まる中、連携深化か

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中国・ロシア、合同軍事演習「Joint Sea‑2025/海上連合2025」を開始

2025年8月1日、中国人民解放軍とロシア太平洋艦隊は、日本海周辺で5日間にわたる合同軍事演習「海上連合2025(Joint Sea‑2025)」を開始した。この演習は両国の軍事協力を象徴するもので、世界各国から注目を集めている。

今回の演習は、ウラジオストク沖を中心とした海空域で実施され、日本からもわずか数百キロの範囲で行われるため、地域の安全保障環境に直結する動きとして警戒されている。


どのような訓練が行われているのか?

演習では以下の内容が確認されている。

  • 砲撃訓練:艦砲射撃による目標破壊テスト。

  • 対潜戦(ASW):潜水艦探知・攻撃を想定。

  • 防空・ミサイル防御:艦載ミサイルで敵航空機を迎撃。

  • 潜水艦救助:遭難潜水艦の乗員救助シナリオ。

  • 共同捜索救難:災害や事故を想定した人命救助訓練。

中国はミサイル駆逐艦「紹興」、**潜水艦救難艦「西湖」などを投入し、ロシアは大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」**を含む艦隊を派遣している。


中国とロシア、なぜ日本海で?

両国は2022年の「無制限の戦略的パートナーシップ」締結以降、軍事協力を強化。今回の演習は「第三国を意識したものではない」としているが、米国や日本への牽制との見方も強い。

  • 英語圏メディア(AP、Defense Post) → 「米国主導の国際秩序に対抗する動き」

  • 中国メディア(新華社) → 「航路安全の確保と協力深化」

  • ロシア通信(Interfax) → 「計画通り進行、通常訓練の一環」


日本への影響:防衛省は警戒強化

日本政府は2025年版防衛白書で、中国とロシアの合同演習を重大な安全保障上のリスクとして言及。海上自衛隊は警戒監視を強化している。

また、6月には北海道でType88地対艦ミサイルの試験を実施し、防衛力強化を加速。今後、長射程巡航ミサイルの配備南西諸島の防衛網強化が進められる見通しだ。


専門用語を簡単に解説

  • ASW(対潜戦):潜水艦を探知・追跡し、撃破する作戦。

  • 防空網:敵の航空攻撃を迎撃するためのシステム。

  • 潜水艦救助作戦:事故時の乗員救出訓練。


日本が取るべき次の一手は?

専門家は「中ロ演習が常態化すれば、日本海周辺の安全保障環境は不安定化する」と指摘。日本は防衛力強化と同時に外交的対話を模索する必要がある。

また、ASEAN諸国や韓国との連携も重要視されており、今後の国際関係の動向が注目される。


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